iHealthCast

image image image image image image image image image image

iHealth Castの医師へのご質問やコメント、
フォローされたい方は
こちらから!

facebook  twitter  feed  newsletter

ビタミンB群の不足が脳の老化を加速

米国医師会発行の医学誌『JAMA Psychiatry』(米国医師会ジャーナル 精神医学分野)にて、ビタミンB6、B12、または葉酸の摂取量が少ない人は、老化作用による脳組織の容積の減少と直接相関関係のある「ホモシステイン」の値が上昇するリスクが高くなることが報告されました。

この研究は、開始時に認知症(記憶障害)を発症していなかった60歳以上の被験者501名に対して行われたもので、そのうち299名に対し、8年以上にわたって脳のMRI検査を行いました。その結果、研究開始時にビタミンB12値が高かった被験者は期間中に脳萎縮が少なく、また、ホモシステイン値が高くなるほど全脳容積の減少が加速するということが明らかになり、研究者らは次のように結論付けています。

「この結果は、ビタミンB12および総ホモシステイン濃度が、共に脳の老化の加速に関与している可能性を示唆している。高齢者の脳の老化を遅らせる上で、ビタミンB12の補給の重要性を判断するには、無作為化臨床試験が必要である。」

私は実際の臨床現場において、多くの場合、ビタミンB群の摂取により患者さんの気分が向上し、就寝中にしばしば夢を見るようになるだけではなく、脳機能の保護にも役立つことに気付きました。そこで、自分の患者さんには、ビタミンB12と葉酸を中心に、適切な各種ビタミンBを定期的に処方しています。

30歳以上の成人は、血中ホモシステイン濃度の定期検査を受けるべきなのですが、一般に、医療従事者が患者さんに対しこのような指導を行っていないのは、驚くべきことです。私の場合は、患者さんのホモシステイン値を適正範囲の中間値である7前後に保つように努めています。また、全血球計算(CBC)の検査項目の1つであるMCV、すなわち赤血球の大きさについても注意を払います。MCV値の適正範囲は80~100とされており、検査結果が90であれば心配はないでしょう。一方、値が90~95を超えている場合は、私はB12または葉酸のどちらか、あるいは両方を処方し、さらに適切なビタミンB群を組み合わせて処方します。

健康であることは極めて重要であり、健康については「推測ではなく検査」を行わなければなりません。長く健康を維持していくための判断材料として、私はすべての患者さんにホモシステインなどの検査を定期的に受けるようアドバイスしています。

著者:クリス・メレティス博士

参考文献:

Hooshmand B, et al. JAMA Psychiatry. 2016 Apr 27.

newsletter

知って安心!
耳寄り情報

姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

医師のブログ

健康情報

記事一覧

トップへ | ホーム