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胃腸管

 

 

身体全体を健康に保つには、胃腸管を健康に維持することが欠かせません。なぜなら、身体は約75兆個にも及ぶ細胞で構成されており、これらの細胞に栄養が適切に行き渡るかは、胃腸管の健康状態に左右されるからです。特に、大腸が不健康だと、食物、薬、サプリメントなどが適切に吸収されず、身体の他の部分にも悪影響が及ぶようになります。

俗に「大腸から死に至る」と言うほど、大腸の健康は重要です。大腸で栄養が適切に吸収されていなかったり、毒素が再吸収されていると、健康を悪化させる原因になるからです。そこで今回は、大腸を健康に保つことで、身体全体の健康を促進する方法についてお伝えします。

皆さんは、ご自身の大腸の健康状態や、摂取した食物の消化・吸収などについてお考えになったことはあるでしょうか。一般的な米国人は複数の胃腸疾患を発症していると言われますが、それらは主に以下の4つです。

  1. 胃食道逆流症(一般に言われる「胃酸逆流」)
  2. 過敏性腸症候群
  3. 便秘
  4. 下痢

胃食道逆流症(GERD

米国では、人口の約半数が自覚症状のないまま胃食道逆流症を患っています。胃食道逆流症は、以下を実行することで改善できます。

  • 身体を健康に保つには、食物が適切に消化・吸収されなくてはなりません。そのため、消化を促進する働きがある酵素を含む新鮮な野菜や果物、肉類を積極的に摂取することが大切です。現代の食生活では、レトルト食品、加工食品、缶詰などを摂取しがちですが、これらには酵素があまり含まれないので、なるべく摂取を控えましょう。
  • 胃食道逆流症でも潰瘍を併発していない場合には、消化酵素サプリメントを取り入れても良いでしょう。そして、食事中の水分摂取量は120ml以下にとどめ、過剰に摂取しないように心掛けましょう。水分を摂り過ぎると胃酸が稀釈され、消化機能が低下することで食物が消化されにくくなります。また、食物は噛むことで消化・吸収が促進されますが、水分の摂取にはこの段階がないことも覚えておきましょう。
  • 就寝前の2~3時間には、水分の摂取を避けましょう。また、昼食後以降はカフェイン飲料を控え、夕食後以降にはミントやチョコレートなども食べないようにしましょう。これらの食物は食道と胃の境界部分にある下部食道括約筋圧を低下させ、胃酸の逆流を引き起こす原因になります。ちなみに、慢性咽頭炎、喉頭炎、睡眠時無呼吸症候群の発症原因の25%は胃酸逆流に関係しています。
  • 就寝時には、上半身が心持ち高くなった状態で横たわる工夫をしてみましょう。重力の作用で、胃酸の逆流を防げます。
  • 減量し、特に腹部まわりの脂肪が減ると、胃にかかる圧力が低下して症状が軽減されます。また、睡眠時にいびきを掻く人、一時的に呼吸が停止する人、起床時に慢性的な疲労を感じる人は、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けた方が良いでしょう。特に、睡眠時に呼吸が一時停止すると、身体が無意識のうちに息を強く吸い込もうとし、胃酸が喉まで逆流しやすくなります。逆流した胃酸は食道を刺激し、食道ガンの発症リスクを上昇させる原因となります。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、その名称からも想像できる通り、大腸が過敏になることで発症する疾患です。身体に刺激を与える食物の摂取がこの疾患の発症に繋がることがあります。

本当に身体に合った食物を摂取しているかを確かめるには、アレルギー検査を受け、様々な食物に対するアレルギー反応の程度、遅延性アレルギーの有無などを調べると良いでしょう。自宅で簡単に受けられるアレルギー検査には、96種類の食物に対するアレルギーの有無が分かるものがあるので活用してみましょう。

また、消化酵素や善玉菌のサプリメントを取り入れるのも一案です。善玉菌には、外部の有害な菌から身体を保護したり、悪玉菌を抑えたりする働きがあります。そして食事は、膨満感や細菌の増殖を防ぎ、消化器系を刺激しないようにするため、炭水化物を控えめにし、全体的な食事量も少なめを心掛けましょう。

便秘

過敏性腸症候群を発症すると、大腸が過敏になり便秘と下痢を交互に繰り返すようになります。理想的な排便回数は1日2~3回ですが、定期的に排便があっても、一日おきであれば便秘の可能性があります。便秘になると大腸内の水分が不足し、便に含まれる水分が身体に再吸収されるようになります。

便秘の人は、大腸を健康に機能させるために、体内浄化プログラムを実行すると良いでしょう。水分を十分に補給して、体内の毒素の排出を促すことも大切です。筋肉を弛緩させ、腸内の水分の吸収力を高める働きをするマグネシウムの摂取も効果的です。

また、甲状腺の機能の低下により、便秘や乾燥肌が見られる場合もあるので、甲状腺の機能を高め、身体の代謝を促すように心掛けましょう。ちなみに、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の理想値は、1.0~2.5µIU/mLです。

食生活では、腸内の善玉菌を増やすためにバナナ、チーズ、赤身の肉などの摂取を控えましょう。米国では、下痢の症状の軽減に、Banana(バナナ)、Rice(お米)、Applesauce(アップルソース)、Toast(トースト)の頭文字を取って付けられた「BRAT食」の摂取が推奨されていますが、便秘の人は反対に、これらを避けることが大切です。

下痢

下痢になると、吸収不良、つまり食べたものが適切に消化・吸収されずに体外へと排出されてしまうことになります。これはまた、栄養素のサプリメントを摂取したり、薬を服用しても適切に吸収されない状態であることも意味します。

ちなみに、下痢の反対である便秘になると、便の水分が不足し堅くなります。身体を廃棄物処理場にたとえると、これは処理後の汚水が適切に排出されずに溜まってしまい、それを再び吸収しているような状態です。

下痢が見られる場合には、腸内細菌検査(検便)を受け、病原菌を保有していないか確かめることをお勧めします。検査を受けることで、症状の原因が明らかになるはずです。

そして、大腸炎や結腸炎などを発症していないことが分かっているならば、食物アレルギーについても調べてみましょう。身体には、適切に処理できない物質を含む食物を摂取すると、嘔吐や排泄などにより排出する仕組みがあり、食物アレルギーが下痢などを含む多くの症状の原因となっている可能性があるからです。ちなみに、目にゴミが入ると涙が出て、しばらくすると涙とともに自然に流されますが、これも身体の異物を排出しようとする働きによるものです。

食物アレルギーの検査を受け、アレルギーの原因となる食物を特定できたら、下痢を予防するためにそれらの食物の摂取を控えましょう。たとえば、牛乳・乳製品に対するアレルギーがある人は、これらの製品の摂取を減らすか、避けるように心掛ける必要があります。また、食物アレルギーと、食物不耐症は異なることも覚えておきましょう。

さらに、下痢には胃腸を整え、落ち着かせる働きをする善玉菌が役立つことも覚えておきましょう。下痢が慢性的に続く場合には、診察や検査を受けることも大切です。

冒頭でお伝えした通り、大腸の健康と身体全体の健康には深い関係性があります。たとえば、大腸の炎症が大腸ガンを引き起こす原因になることもあるのです。

また、薬やサプリメントが身体に適切に吸収されていないと、理想的な健康状態を維持できず、充実した毎日を送ることもできません。消化を促すには、食物アレルギーの検査を受けてアレルギーの原因を調べるとともに、消化酵素などのサプリメントを摂取し、健康的な食生活を送れるように心掛けることが大切です。

繰り返しになりますが、大腸の健康なくして健康な身体はありえない、ということをお忘れなく。

 

クリス・D・メレティス自然療法学博士

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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