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姿勢

姿勢の良し悪しが、健康、活力、そして寿命にさえも影響するという認識を持つ人は多くいます。姿勢はまた、見た目や、人生に臨む態度にも関係してきます。つまり姿勢1つで、周りにいる家族や友人、同僚へ与える印象が大きく変わってくるのです。

「悪い姿勢」は以下に対して悪影響を与えますが、いずれも「良い姿勢」を身につけることによって向上します。

  • 微小循環
  • 筋肉と腱
  • 見た目や態度
  • 集中力
  • 運動能力
  • ボディライン

悪い姿勢は外見や行動を実年齢よりも10歳以上高く見せ、逆に良い姿勢は外見や行動を実年齢よりも10歳若く見せると言われています。実年齢が45歳である人が35歳に見えるか、55歳に見えるかは、その人の姿勢次第と言えるでしょう。幸い、姿勢の改善は難しくありません。

しかし、ほとんどの人は正しい姿勢を保つ必要性を見過ごしています。身体の動作機能と姿勢は密接に関わっているため、日々の活動において、良い姿勢を保つことは大切です。たとえば、ある関節を屈伸する場合、脳は骨と骨を結び付けている筋肉に収縮命令を出します。その命令によって筋肉が収縮し、つないでいる骨と骨を引き寄せて、関節を曲げます。逆に、筋肉を伸ばすと、引き寄せられた骨が離れていき、関節が伸びます。この機能によって、水泳、バレーボール、買い物、着座などのあらゆる動作が可能になっているのですが、姿勢が悪いと、関節を柔軟に動かせなかったり、怪我をしたりします。また、身体の敏しょう性と機能性は、筋力、特に体幹筋の力によって決まります。体幹筋は骨盤と胴体中央部にある筋肉群で、私たちの動作と姿勢を定める土台の役割を果たしています。

このように姿勢は私たちの健康と深く関わっているのです。

人の集まる場所を訪れた時には、周囲を見まわしてみましょう。正しい姿勢で座っていたり、立っている人は一体何人いるでしょう。恐らく、ほとんどの人は猫背で、肩を丸め、首を前に伸ばし、居心地悪そうにしているのではないでしょうか。

私たちはもともと、正しい姿勢を保つのが難しい環境にいるのです。地球には引力が存在し、身体は常に姿勢を崩す方向へ引っ張られています。背筋を伸ばすためには、意志と筋力を使ってこの引力に抵抗する以外ありません。第一線で活躍しているスポーツ選手は、意識せずに良い姿勢を維持していますが、これはトレーニングで筋肉を鍛えているためです。

また、悪い姿勢を助長する生理学的な原因が2つあります。1つ目は「萎縮」と言って、1つまたは複数の筋肉が使われなくなったために衰えた状態を指します。座って過ごす時間の長い生活を送っているだけでも、萎縮は簡単に起こります。筋肉が萎縮してくると、身体が必要とする必要な酸素と栄養を運び、老廃物を取り除く働きを持つ血液の微小循環が徐々に衰えていきます。すると、筋肉はますます弱くなり、やがてその機能を失います。各種筋肉はつながりあって対抗運動を行っているため、ある筋肉が萎縮すると、対となる筋肉は拮抗する相手を失うことになり、同様に機能が衰え始めます。たとえば、座ってばかりの生活で腕を使うことがあまりなければ、腕の後側にある大きな筋肉である三頭筋が衰えてきて、肘を伸ばすことが難しくなります。このようなことが起きないように、気をつけましょう。

2つ目の原因は、筋肉の使い過ぎです。筋肉を酷使すると収縮したままになり、この状態が継続すると、新鮮な血液によって運ばれる栄養が届かなくなって、老廃物も溜まります。すると筋肉は干した肉のように硬くなり、微小循環を阻害するだけではなく、つながっている他の筋肉と骨を引っ張り、姿勢にゆがみが生じます。

この2つの原因によって身体はバランスを失い、姿勢が崩れるため、動作が不安定になり、敏しょう性が低下します。さらに、身体は硬くなり、痛みが生じ、ひどい時には動かせなくなります。

通常、このような現象は首から始まります。人は首をわずかに前または後ろに傾げて、頭の重心をずらす傾向があるためです。重心をずらす理由は様々ありますが、それがどのようなものであれ、不健康な姿勢であることに変わりはありません。頭部の重さはボウリングのボールとほぼ同じで、3.6キロ~4.5キロほどにもなります。つまり、私たちは身体の中軸をなす背骨の上にこの重いボールを乗せて、四六時中バランスを取りながら生活しているのです。頭の重心がずれていると、バランスを取るために首の筋肉に余計な負担がかかり、結果として首に痛みが生じるのは言うまでもありません。

悪い姿勢は現代社会の流行病とも言えます。身体が歪んでいるために生じる痛みを緩和するには、どのような点に気をつけて、どのような姿勢を取るべきかを理解しておきましょう。

姿勢矯正はすぐに始められます。まず、自分の姿勢を見直してください。座っている姿勢、立っている姿勢、歩いている姿勢をそれぞれチェックしてみましょう。

座る姿勢:

  • 椅子の背もたれに沿って、背筋を伸ばす。
  • 腰部サポートがある場合は使用する。
  • 肩を前に丸めたり、ウエストから前かがみにならないように気をつける。
  • 肘を90度に曲げテーブルまたはデスクに乗せる。
  • 膝も90度曲げ、足の裏全体を床につける。
  • 側面からチェックできるのであれば、ウエスト、肩、頭を結ぶラインが一直線になっていることを確認する。
  • ラインが歪んでいる場合は、一直線になるように調整する。

立つ姿勢:

  • 足を肩幅に開く。
  • 膝を固定しない。
  • 耳と肩を結ぶラインが一直線になるように、頭をバランス良く保つ。
  • 肩は丸めずに、後ろに引く。
  • 尾てい骨を立てるようにわずかに前に引くことで、腹筋を引き締める。

歩く姿勢:

  • 耳・首・肩を結ぶラインが一直線になるように頭の位置を保つ。
  • できるだけまっすぐ前方を見る。
  • 肩は後ろに引き、丸めないようにする。
  • 腰を左右に軽く振りながら足を上げ、ほどよい歩幅で正しい位置に足を下ろす。
  • 腕を振って歩行のバランスを取る。
  • 着地する時はかかとから下し、次に足裏の外側面、最後につま先が着くようにする。

ヨガなどの特殊なエクササイズは筋肉を培う上で役立ちます。また、筋肉痛や骨格の歪みを改善するには、カイロプラクティック、ロルフィング(生化学者アイダ・ロルフ博士によって開発されたボディーワーク)、太極拳、頭蓋仙骨療法などの代替医療が効果的です。

また、姿勢が悪いと気分まで塞いできます。実際、肩を丸めている姿勢が長く続く場合は、感情的な問題を抱えている可能性があります。人は、他の人の姿勢に対して敏感に反応します。常に姿勢が悪いと、周りから非社交的な人、落ち込んでいる人、または怒っている人という評価を受けることになります。よい姿勢は見た目をよくするばかりではなく、気持ちも前向きにしてくれます。

まとめ

自分の身体がどのような構造になっているかを理解することは大切です。筋肉や骨を適切に使って正しい姿勢を維持しておかないと、痛みが生じ、やがて生活に支障をきたします。そのまま何も手を施さなければ、精神や身体の健康に深刻な影響を与える危険性もあります。腰の痛みは、体幹筋が背中を支えきれないほど弱っているために生じる場合が多いのです。自分の身体を常にチェックして、どのような改善が必要であるかを把握していきましょう。正しい姿勢を維持する方法はたくさんあります。姿勢に気を配る習慣を身につけると、よい姿勢を保つことも楽になっていきます。血液循環が向上し、神経がより鋭敏になって、より健康で、自信と活力に満ち溢れた若々しい生活を送ることができるでしょう。

 

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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