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喘息

2011年度の世界保健機関(WTO)の報告によると、世界全体で約2億3500万人が喘息を発症していると伝えられています。米国における患者数は人口の約15人に1人、計2000万人に及び、その半数以上はアレルギー性喘息だとされています。

喘息は、炎症により、空気の通り道である気道が狭くなる呼吸器疾患です。喘息発作の症状には、喘鳴(ぜんめい)、息切れ、胸の圧迫感、咳などがあります。また、ストレスや酸素不足、循環器系への負担に悩まされる人もいますが、症状の深刻さには個人差があります。

アレルギー、湿疹、喘息には深い関係性があることが分かっています。たとえば、季節性アレルギーは喘息だけではなく、睡眠時無呼吸症候群の発症にも関係しています。また、喘息は閉塞性睡眠時無呼吸症候群のリスク因子の1つです。

さらに、偏頭痛も喘息やアレルギーと関係しています。偏頭痛患者は健常者に比べ、喘息を発症しやすい状態にあります。特に、偏頭痛と花粉症を併発している場合、偏頭痛のみを発症している場合に比べ、より深刻な頭痛を感じることがあります。ちなみに、アレルギーの注射治療を受けた被験者は、治療を受けなかった被験者に比べ、偏頭痛の発作を起こす可能性が52%も低減されたことが科学的に実証されています。

また、米国のアレルギー・喘息・免疫学会の学術誌『アナルズ・オブ・アレルギー・アズマ・アンド・イミュノロジー』2013年8月号では、注意欠陥多動性障害(ADHD)とアレルギーや喘息との関係性が報告されています。

医学的には、鼻づまりや上気道の狭窄により、脳への酸素供給量が減少すると、脳活動が低下し集中力の低下が見られるようになります。なお、脳の質量は体重のわずか2%程度ですが、心臓から送りだされる酸素の約20%は脳で使われており、睡眠時に脳は他の細胞と比べて、約10倍もの酸素を必要とします。このような身体の仕組みを考えると、アレルギー患者や喘息患者が、集中力の低下や疲労感に悩まされる理由が理解できるでしょう。

根本原因の対処:

空気中のアレルギー物質に晒されたり、アレルギーの原因となる食物を摂取すると、生体に備わっている防御機構の免疫反応が起きます。そして、それに伴い肥満細胞や好塩基球によりヒスタミンなどの炎症性物質が放出されます。これらの炎症性物質は、体外から侵入した外敵を撃退する働きをしており、外敵を取り除こうとする際に、鼻水、くしゃみ、涙目、鼻・目・耳・喉の痒みなどが症状として現れます。

気をつけるべきこと:

アレルギー反応は体内のアレルゲンが一定量以上に達すると現れるため、身体全体にかかる負担を軽減することが大切です。特に、以下を実行すると良いでしょう。

1)    食物アレルギーの検査を受け、アレルギーの原因となる食物を特定する 2)    家や職場に存在するアレルゲンを排除する 3)    免疫系を健康に維持する

また、アレルギー患者や喘息患者は、日常生活で以下を実行すると良いでしょう。

  • 家の窓やドアを閉める
  • 室内の温度は、窓を開けずにエアコンを使用して調整する
  • 洗濯時の水温は高めに設定する(研究結果によると、季節性アレルギー患者の多くが、ダニアレルギーを併発していると伝えられている)
  • 枕などの寝具は頻繁に洗濯して清潔に保つ
  • 野外での活動は、午前中(午前5時~10時)と夕方7時頃に行う
  • 居住地域の花粉飛散数を確認し、花粉飛散数が高まる時間の野外活動を控える
  • 風の強い日の外出を避ける
  • 運転中は車の窓やサンルーフを閉め、内気循環を使用する
  • 日中付着したアレルゲンを洗い流すために、就寝前にシャワーを浴び、髪や身体を洗う
  • 野外で過ごした後には、室内にアレルゲンを運び込まないようにするため、衣類を着替える

まとめ:

今回お伝えした簡単な方法は、喘息やアレルギー症状の鎮静化だけではなく、血圧の適正範囲の維持、睡眠時無呼吸症候群や高血圧の発症抑制、集中力低下の防止、さらには疲労回復にも役立ちます。しかし、何よりも大切なのは予防だという点を忘れないようにしましょう。

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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