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食物依存症

食物依存症は他の依存症と同じように、体内に存在する化学物質のバランスが崩れることにより発生します。また、食物依存症や摂食過多のその他の原因としては、栄養不足や遺伝なども考えられます。

脳内化学物質

依存症の原因は、脳内化学物質、つまり神経伝達物質のバランスの乱れにあると言われています。最新の研究結果では、依存症に関連する主な物質として「ドーパミン」と「セロトニン」が挙げられています。

ドーパミンは、幸福感、満足感、喜び、性的欲求などを引き起こす神経伝達物質です。ストレスを感じるとドーパミンの分泌量は低下し、ストレスに対応するアドレナリンが分泌されます。ストレスを感じると食物やアルコール飲料、煙草などを欲するようになるのは、身体がそれらを摂取することで、低下したドーパミンの分泌を促進しようとするからです。

しかし、実際にストレス反応の緩和とドーパミン喪失の予防に有効なのは、緑茶に含まれるアミノ酸の一種、テアニンです。また私の患者さんには、ドーパミンを生成する物質が含まれるムクナ豆のサプリメントを摂取している人もいます。

もう一方の脳内化学物質セロトニンには、幸福感を感じさせる働きがあります。なお、体内のセロトニンの80%は腸内に存在しており、過度なストレスを感じ続けると、便秘または下痢を伴う過敏性腸症候群になることもあります。これはまた、大腸の健康の維持が、身体全体の健康の維持に繋がることも意味しています。

自然な方法でセロトニン濃度を適正範囲に維持したいのであれば、必須アミノ酸トリプトファンが変形して合成される5HTP(5-ヒドロキシトリプトファン)を、サプリメントの形で摂取するのが良いでしょう。そしてストレス解消に努め、メディテーション(瞑想)や祈りで精神面を充実させると、より一層効果を得られます。

 

食物依存症のその他の原因

 

異食症:非食物や栄養価の無いものの摂取

「異食症」とは、食べ物でないものや、氷など栄養価の無いものを食べたいという欲求に駆られる症候であり、その原因は様々です。たとえば、失血性貧血や妊娠中などで体内の鉄分が欠乏していると、氷を大量に食べたいという欲求に駆られる「氷食症」になることがありますが、これも異食症の一種です。異食症を発症している場合には、非食物や栄養価のないものの摂取を止めるために、マルチビタミンや鉄分のサプリメントを摂取することが推奨されています。

グルタミン酸ナトリウム(MSG

人間の舌には、甘味、酸味、塩味、苦味、および旨みを感じ取る味蕾(みらい)と呼ばれる器官が備わっており、食物の旨み成分であるグルタミン酸などのアミノ酸は味蕾で知覚されます。

化学調味料などとして世界中で使用されているグルタミン酸ナトリウム(MSG)には、このグルタミン酸が含まれています。グルタミン酸が含まれる調味料を食物に加えると風味が向上しますが、グルタミン酸は脳細胞を死滅させるだけではなく、依存性があり、注意欠陥症状を引き起こす原因になるとも伝えられています。著名な神経科医のラッセル・ブレイロック医師は、グルタミン酸の摂取を控えるよう注意喚起を行っているほどです。

塩分を含む食物

医学的に、身体が塩分を欲するのは、汗をかいたり、熱あるいは嘔吐や下痢などのために、血中の塩分またはカリウムの濃度が適正範囲を下回った状態にあるときです。また、数か月から数年、場合によっては一生という長期間に渡ってストレスを感じ続けると、副腎がナトリウムやカリウムなどの電解質を適正に維持できなくなり、身体がこれらを欲するようになります。ストレスを解消すると症状の緩和に役立ちますが、医師に相談し、身体に必要とされる電解質の濃度を適正範囲に維持するように努めましょう。

食欲増加の原因は水分不足

身体が喉の渇きを空腹感と錯覚してしまうことがあるのをご存じでしょうか。米国では、人口の38%がこの錯覚を起こしていると言われています。空腹感を感じたら、何か食べる前に、まず水分を十分に補給してみましょう。なお、喉が渇いたと感じる時には、体内の水分が1リットル程度不足している状態にあるときです。

血糖値の低下

動物の身体には防御機能が備わっています。そのため食事を抜いたり、不規則な時間に食事を取る習慣があると、空腹感が更に高まります。たとえば、野生の動物が長期間に渡って何も食べてない状態にあると、次に食べる機会が訪れた時に、その野生動物は余分に食べるようになります。この状態は、無意識のうちに人間にも起こり得ます。食事を抜くと、本人が自覚せずとも身体が「次に食物を食べる機会はいつ来るか分からないから、多めに食べる」状態になるのです。

まとめ:

ご自身や周囲の人の食生活に乱れが生じている場合には、何よりも先に脳内化学物質のバランスの崩れを解消する必要があります。特にうつ、ストレス、不安感などを感じている場合には、過剰な食欲を抑えることが大切になります。

同時に、食物依存症や食欲過多の症状を引き起こす原因に何か当てはまるものはないか、確かめてみましょう。身体は何らかの問題を解決しようと、無意識のうちに食欲過多になっているのかもしれません。

症状を抑えるには、規則正しく、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が十分に含まれた食事を適量摂取する、という対応策が必要かもしれません。また場合によっては、空腹感を感じていても、実は身体は食物ではなく、水分を欲している状態かもしれないことも覚えておきましょう。

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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