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血液の健康と微小循環

私たちの健康と活力ある生活は、全身を循環する血液によって支えられています。血液の流れが悪くなると、その影響は、健康、活力、そして最終的には生命にまで及びます。 心血管疾患に関する事実と兆候 心血管疾患は、北米における死因の第1位に位置しています。しかし恐ろしいことに、この疾患の予防方法について詳しい知識を持つ人はあまりいません。 ある報告によると、今年、アメリカおよびカナダに居住する7000万人(当該地域の総人口の20%以上に相当)が1つ以上の心血管疾患を発症すると推定されています。これらの心血管疾患には、高血圧症、脳卒中、冠動脈性心疾患が含まれます。心血管疾患に関する統計は次の通りです。 • 年間5000万人以上が、高血圧症を発症:血液粘度が高まり、心臓と循環器系に負担がかかることにより発生(これは、サラサラとした水の代わりに、ドロドロとしたシロップが動脈内を流れている状態に似ている) • 年間800万人以上が、冠動脈性心疾患(心臓発作)を発症:血液や酸素が心臓に十分届けられていない場合に発症するほか、様々な要因により発症する可能性がある • 年間700万人以上が、狭心症(胸痛)を発症:心臓の血管が狭窄し、生命が脅かされるような状態を示している可能性がある • 年間500万人以上が、脳血管障害(脳卒中)を発症:血栓またはその他の理由で脳への血流が妨げられることにより発生 これらの統計は、循環器系を健康に維持するために、血液循環を適切に保つことがいかに大切かを示しています。今年のみでも、心血管疾患により死亡する人の数は総死亡者数の40%を占めると推定されており、その内の17万人が65歳以下だろうと言われています。特に冠動脈性心疾患による死亡者が最も多く、その数は約60万人と推定されています。また、毎年25万人以上が、入院に至る以前に、急性心筋梗塞により死亡しています。 アメリカ心臓協会(AHA)は、喫煙、高コレステロール、高血圧、運動不足、肥満、糖尿病などのリスク因子を減らすことが、心疾患の予防に効果的であると伝えています。また、同協会は、ストレスやストレス反応、性ホルモン、経口避妊薬、アルコールの過剰摂取なども心臓病のリスク因子であるとしています。 コレステロール 血漿中の総コレステロール値、トリグリセリド、高比重リポタンパク(HDL)、低比重リポタンパク(LDL)、超低比重リポタンパク(VLDL)の濃度を測定するには、脂質パネルという検査が行われます。しかし、これらの値が「基準範囲内」にある人のうち、50%以上が心臓病によって死亡しているという事実から、検査結果が基準値の範囲内であっても、油断は禁物だと考えていた方が良いでしょう。 現在では、コレステロールは心血管疾患の主要因として考えられてはいませんが、血中コレステロール値を低減することの重要性は唱えられています。また、コレステロール値は、人によってかなりの変動が見られる場合があります。たとえば、同日中の測定値に8%程度の変動があったり、日別の測定値においては15%もの変動が見られることもあります。さらに、検査時の姿勢を変えるだけでも、測定値が15%も低くなる場合があります。 炎症時の反応:C反応性タンパクとフィブリノゲン 比較的最近になって心血管疾患の兆候として認識された成分に、C反応性タンパク(CRP)があります。これは、炎症発生時の非特異的な反応として、血清中で急激に増加する急性期タンパクです。 一見すると健康に見える人でも、C反応性タンパク濃度が上昇している場合があります。これは、循環器系に慢性的な炎症反応が発生していたり、アテローム性動脈硬化の発症リスクが高くなっている可能性があることを示しています。また、身体の防御反応として、静脈内や動脈内に血栓が形成されている可能性もあります。さらに、加齢、肥満、喫煙、血圧、脂質異常症などのリスク因子もC反応性タンパク濃度に関係しています。 フィブリノゲンは血液中に含まれるタンパク質で、傷ができた時に血液を凝固させることで出血を止める役割を果たします。フィブリノゲンの量が多いと、過度な凝固に繋がる可能性があります。また、複数の前向き疫学的研究および臨床観察によると、フィブリノゲンは単独で常に循環器疾患の発症リスクに深く関係していることが分かっています。 ホモシステイン ホモシステインは血液中に含まれるアミノ酸の一種で、遺伝子的、生理学的、そして栄養的な要因により、血漿中の濃度が上昇することがあります。血漿ホモシステイン濃度が高まると、血液が適切に機能を果たせなくなる可能性があるので注意が必要です。 ホモシステインは、アテローム性動脈硬化症と血液凝固における独立予測因子とも考えられており、冠動脈疾患、心筋梗塞、末梢動脈閉塞性疾患、閉塞性脳血管障害、網膜血管障害の発症リスクにも関係しています。また、ホモシステインと心血管疾患の発症には関連性があることが分かっています。つまり、血漿ホモシステイン濃度が上昇すると、循環器系疾患の発症リスクも高まるのです。 ここで、血液と循環器系に関する驚くべき事実をいくつかご紹介します。 • 2~3滴の血液には、約10億個の赤血球が含まれている • 循環器系における赤血球の寿命は約120日間である • 赤血球は、酸素と栄養素を体内の臓器と細胞に届けている • 血液は、感染症から身体を守り、傷の治癒を促進する働きをする • 白血球の一種である顆粒白血球は、血管内を流れながら、体内に侵入する細菌を攻撃する • 睡眠時に赤血球により運ばれる酸素の20%は脳で使用される • 脳を流れる血液の量は、750ml/分である • 鉄分が不足すると、赤血球のサイズが小さくなる • ビタミンB12または葉酸が不足すると、赤血球のサイズが大きくなる • 赤血球のサイズは、小さすぎず、大きすぎず、通常のサイズのものが一番効率が良い 赤血球は非常に重要な機能を果たしていますが、目的地に到着できなければ役目を果たせないという点を認識することが大切です。体内の血液循環や微小循環を適切に維持するように心掛けましょう。 また、心臓病の家族歴がある人は、30歳までに次の5つの基本的検査を受けておくことをお勧めします。 • 総コレステロール:高比重リポタンパク(善玉)・低比重リポタンパク(悪玉)・超低比重リポタンパク(超悪玉)の測定 • ホモシスティン(心臓病の独立リスク因子) • アポリポタンパク質A • C反応性タンパク • トリグリセリド コレステロール検査によって、心臓の健康に悪影響を及ぼすリスク因子を特定できます。また、上記の基本的検査すべてを受け、ホモシスティン、C反応性タンパク質、フィブリノゲン濃度などの数値を明らかにして、現在の心臓の健康状態をより明確に把握しておくことが大切です。 日常生活で様々な点に気を配ることが、将来的な心血管疾患の発症リスクの低減に繋がります。普段から健康的な食生活を送り、ストレス管理計画に従って行動し、大豆や抗酸化物質を摂取することによって体を守るように心掛けましょう。

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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