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活性酸素

私たちの身体を含む、この世の全ての物体は、安定した分子あるいは不安定な分子によって構成されています。通常、私たちの身体を構成する分子は安定しているのですが、汚染された空気を吸い込んだり、化学物質や日光に晒されることによって分子が変化し、酸化することがあります。 分子は、電子が対になっている時は安定していますが、一方の電子が失われると不安定になり、他の分子から電子を奪おうとする性質があります。このような不対電子を持つ原子は、「活性酸素」と呼ばれています。 身体が酸化する過程は、金属が錆びるのに似ています。金属の錆は、金属の表面が劣化し、その表面が空気に晒されることによって発生します。体内における酸化過程は、酸化物である活性酸素が分子にダメージを与えることにより発生します。そのため、DNAを保護するには、このダメージの進行を防ぐ「抗酸化物質」を十分に摂取することが大切です。 酸素は反応性の高い物質であり、私たちの身の回りや体内に存在する全ての化学物質は、活性酸素に変化する可能性があります。そして、活性酸素に変化した原子は不安定になり、他から電子を奪うことで安定しようとします。この活性酸素の動きが細胞にダメージを与えるのです。細胞のDNAや、あるいは皮膚、結合組織、目などの組織がダメージを受けると、身体に老化現象が見られるようになります。 活性酸素によるダメージを受けると、身体全体の健康が大きく影響されます。たとえば、「活力年齢」とも言われる身体の「生物学的年齢」に変化が現れます。生物学的年齢は身体の実際の老化度を現す指標であり、活力、体力、持久力、関節の痛みの有無や柔軟性、病気に対する抵抗力、心身の健康を維持する力などの要素によって決まります。 また、循環器系の健康も生物学的年齢に大きな影響を及ぼします。血液が適切に体内を循環していないと、全細胞に酸素を十分に行きわたらせることができません。身体は、酸素を使用して代謝、すなわち様々な物質の処理を行ないます。しかし、この代謝過程において、酸素の一部が変化して活性酸素となります。つまり、活性酸素は私達の体内でも作られているのです。活性酸素はまた、大気汚染、環境ホルモン、農薬、不健康な加工食品などの外的要因によっても発生します。 身体は約75兆個の細胞から構成されています。これらの細胞への分子レベルのダメージは、血管、臓器、脳、心臓、肌などに直接ダメージが与えられるのと同じことなのです。たとえば、血液は身体の隅々まで酸素を届ける役割を担っています。活性酸素が動脈の細胞組織にダメージを与えると、血液は体内を正常に循環できなくなります。すると、身体の免疫機能が反応し、修復細胞に活性酸素による損傷を修復するよう指示を出します。しかし、この修復によって血管壁が厚くなって血流がさらに妨げられ、最終的には遮断されて、心筋梗塞や脳梗塞に繋がります。活性酸素はさらに、ガン、変形性関節症、アルツハイマー病、アテローム性動脈硬化症などの発症原因となる可能性もあります。 幸運なことに、私たちの体内には抗酸化物質が存在しており、活性酸素によるダメージから身体を守る能力が備わっています。たとえば、体内では、抗酸化物質の1つである酵素が合成されます。抗酸化物質と活性酸素が結びつくことにより、活性酸素が安定化し、ダメージが発生しづらくなります。また、抗酸化物質は、新鮮な果物や野菜からも摂取可能ですが、多くの人は、これらの摂取が十分ではなく、栄養が不足した状態にあります。 活性酸素のダメージから身体を守るためのもう1つの方法は、細胞の修復です。身体には高い再生能力が備わっており、健康な身体を構成する分子の98%は1年以内に生まれ変わります。DNAも同じく再生されます。さらに、身体には新たな脅威に順応する能力も備わっており、長い時間がかかるものの、細胞は少しずつ変化を遂げて行きます。 活性酸素によるダメージから身体を守るには、健康的な食生活を維持し、定期的に運動を行い、体内の毒素を排除することが大切です。そして、健康的な体重とライフスタイルを維持するように努めましょう。これらは、活性酸素のストレスから身体を守り、強化するのに役立ちます。運動は、健康的なライフスタイルを維持し、精神機能を高めてストレスを低減するだけではなく、体重を適正に保つのにも役立ちます。また、正しい食生活を送ることにより、カロリーの摂取を控え、ビタミンと栄養素の吸収を高めることも可能になります。精製された砂糖と加工された炭水化物を制限し、野菜と果物を摂取するようにしましょう。野菜や果物には、私たちの身体に不可欠な栄養素や抗酸化物質が含まれており、抗ガン効果もあります。 次に、抗酸化物質として知られる成分をいくつかご紹介します。   ビタミンC:水溶性の抗酸化物質であり、専門家の多くが、1日2000mg以上摂取するように推奨しています。興味深いことに、ネコやイヌなどの動物には、ストレスを感じた時にビタミンCを合成する能力が備わっています。これは、人間の身体には備わっていない能力の1つです。 ビタミンE:脂溶性の抗酸化物質であり、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を防ぐことで、活性酸素によるダメージを防止する役割を果たしています。脂溶性と水溶性の両方の抗酸化物質を適量摂取することが大切です。 セレン:北米および世界の様々な地域に居住する人に、微量ミネラルのセレンが不足している傾向が見られます。セレンは抗酸化物質の1つであり、肝臓で生成される他の抗酸化物質の働きを促進する役割を果たしています。ただし、セレンの必要量はごく少量です。毎日の摂取量は200~300 mcg程度に抑え、決して400 mcg以上摂取しないように気をつけましょう。 ベータカロテン、フラボノイド:これらの抗酸化物質は、新鮮な野菜や果物などの植物に含まれる栄養素であるため、「植物性栄養素」とも呼ばれています。また、生鮮食品の色は、フラボノイドやカロテノイドの含有量によって決まります。米国の栄養学に基づく予防医学においては、「虹のように、様々な色の野菜と果物を食べましょう」と多種類の野菜や果物を摂取することの重要性を強調しています。 イチョウ:強力な抗酸化物質であり、血管拡張薬としても知られています。この成分は、脳の機能を向上し、脳を保護するための真の抗酸化効果があるとも言われています。 コエンザイムQ10:体内で合成される抗酸化物質です。1日に平均10万回以上も鼓動する心臓の収縮を維持するには、適量を摂取することが大切です。年齢を重ねるとともに、この抗酸化物質の体内濃度は低下し、早期老化と細胞損傷の可能性が高まります。 ブドウ種子エキス:強力な植物性栄養素です。ブドウ種子エキスは、ビタミンCとビタミンEが細胞にダメージを与えようとする活性酸素と戦った後に、抗酸化物質の機能を再生成するのに役立ちます。さらに、ブドウ、グレープジュース、ワインに関する研究結果によると、多くの専門家が、これらの摂取が有効であると報告しています。 正しい食生活を送り、サプリメント剤を取り入れることにより、多様な栄養素と抗酸化物質の摂取が可能になります。また、活性酸素によるダメージから身体を守るには、体内の毒素、死亡細胞、不必要な栄養素を排除し、排泄経路が遮断されないようにする必要があります。体内から毒素がきちんと排出されるようにすることで、活性酸素によるダメージの発生リスクを低減することが可能になるのです。   まとめ 私たちは、毎日の食生活で摂取する食物から余暇に行う活動まで、様々な場面において有害な物質に晒される可能性があります。そして、私たちが様々な活動を行う際には、身体の内部でフィルタリングが行われているのです。 体内の原子から、対になっている電子の1つが失われることにより、原子が不安定になり、身体にダメージを与える活性酸素に変化します。そして、この有害な原子は、他の原子や分子に接触して害を及ぼそうとするのです。活性酸素が発生している状態が解消されない場合には、疾患という形で、身体に連鎖反応が発生する可能性があります。 幸運なことに、私たちの身体は、このような状況に対処する機能を備えており、原子を安定化するのに役立つ抗酸化物質を体内で生成しています。これはまた、体内における様々な相互作用が、健康な身体を維持していることを示す一例でもあります。 毒素に晒されたり、不健康な生活を送っていると、体調が更に悪化する可能性があります。これが、正しい食生活を送り、野菜や果物とサプリメント剤から身体に必要な栄養素を摂取することが大切な理由なのです。日常生活においては、汚染物質に晒されないように気をつけることが大切ですが、今日では、それが難しくなってきているのも事実です。そのため、健康を維持するには、体内を解毒するための「デトックス・プログラム」の実施をお考えになってみても良いかもしれません。また、定期的に運動を行い、ポジティブ思考と循環系の健康を維持できるようにしましょう。

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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