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遺伝子レベルでの健康対策

DNAは身体の設計図。健康を維持する上で、DNAの保護は非常に重要です。皆さんは、DNAの両端にあるテロメアをご存知でしょうか。テロメアの語源はギリシャ語で、「終点」を意味する「テロス」と、「部位」を意味する「メロス」を組み合わせた単語です。靴ひもに喩えると、ひもであるDNAの両端に付いていて、ひもを保護する役割を持つプラスチック片の部分がテロメアにあたります。この保護片がないと、靴ひもはその役割を果たすことができません。同様に、テロメアはDNAが正常に機能するのを助けています。またテロメアの長さや状態が、寿命と健康を左右します。私は常々、骨や免疫機能、精神の安定などに貢献する栄養素であるビタミンDの重要性について触れてきましたが、ビタミンDはDNA、特にテロメアの保護にも重要な役割を担うことが明らかになっています。つまり、ビタミンDは遺伝子レベルの健康管理に不可欠な栄養素なのです。

ビタミンDは日光を浴びると体内で合成されます。しかし、現代に生きる私たちは、1日の殆どを屋内で過ごす上、肌へのダメージを心配して紫外線を避ける傾向にあり、体内のビタミンDが欠乏しがちです。さらに、日照時間の短い秋や冬は、たとえ日光浴が大好きという方でも、ビタミンDの血中濃度は低下します。

私は患者さんに、夏の終わりと真冬にビタミンDの血中濃度を測定し、少なくとも50nmol/Lであることを確認するよう指導しています。加齢、フリーラジカル、環境汚染、ストレスによって、テロメアの長さはどんどん短くなり、やがてはDNAの再生が効率よく行われなくなってしまいます。すると、遺伝子が不安定になり、がんのリスクが高まると考えられています。

ノルウェーの研究グループが、ヒトの白血球におけるテロメアの長さとビタミンDの血中濃度についての研究を行ったことがあります。年齢、性別、人種、体重、糖分およびカロリー摂取量、経済状態、栄養補助食品の摂取の有無、運動量などが考慮され、ビタミンDの血中濃度がテロメアの長さに与える影響を研究したところ、ビタミンD(25ヒドロキシ・ビタミンD)血中濃度が50nmol/L以上であることが望ましいと結論付けられたのです。さらに、中年層においては、ビタミンD血中濃度50 nmol/Lが、テロメアの長さを決定付ける独立要因であることが明らかとなりました。ビタミンD値の低下と、テロメアの短縮ならびに遺伝子の不安定性とが関連付けられたのです。

テロメアとDNAを保護するために、ビタミンDの摂取以外には何に気を付けるべきでしょうか。答えは簡単。抗酸化物質を充分に摂取し、遺伝子の状態を良くする食べ物を取ることです。環境汚染やストレスに囲まれて生きる現代人の身体は、史上最悪のレベルで有毒物質や電磁波、ホルモン、プラスチック、化学物質、薬品などに晒されています。その結果、現代人の健康維持に必要な栄養素が、クリーンで汚染の少ない時代に生きた私たちの親や祖父母たちの世代とは異なってきているのです。

家庭でできるDNA保護対策:

  • ビタミンD血中濃度を測定し、主治医が勧める値を維持する。
  • 抗酸化物質、老廃物排出作用のある食品を積極的に取る。食品での摂取が難しい場合は、サプリメントの摂取を検討。
  • ストレスを最小限に抑え、有毒物質を含まない良質な水と睡眠を充分に取り、現代社会に溢れる環境汚染や化学物質などのストレス因子をできるだけ避ける。

クリス・D・メレティス博士 著

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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