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深呼吸で記憶力アップ

呼吸とは、生命活動を維持するプロセスです。息を吸い込んで肺に取り込まれた酸素は、1日あたり10万3680回におよぶ心臓の鼓動により、体中に送り出されます。意識して深い呼吸を行うことは、健康向上に役立つ可能性が高いとの研究報告が出ています。

中でも、特に多くの酸素を必要とするのは脳で、安静時でも肺が取り込んだ酸素量の20%を消費します。深呼吸をすると、酸素が取り込まれて肺が伸び、さらに臭いを感知する嗅覚皮質や、記憶と感情を司る海馬およびへん桃体を構成する脳神経細胞(脳細胞)を刺激します。

嗅覚皮質、つまり嗅覚は、空気中に浮遊する匂いの分子を認識して、記憶を呼び覚まします。食物や香水を始め、慣れ親しんだ物の匂いが、時として既視感を起こしたり、神経系をリラックスさせる効果をもたらすことは一般に知られています。精油が種類によって心の安定をもたらしたり、逆に刺激を与えたりするのも、このためです。

ある研究で、てんかんの原因となっている部位を調べるため、脳外科手術を控えた7人のてんかん患者を対象として、手術1週間前に脳に電極を埋め込みました。これらの電極を通じて患者の脳から電気生理学データを直接収集した結果、脳活動は呼吸によって変動し、記憶、感情、嗅覚を司る部位に働きかけていることが観察されました。この発見により、脳の各部位と、その部位が司る知覚機能は、同じく呼吸により、恐怖感や記憶に影響を与えている可能性があると考えられています。

この研究ではさらに、ヒトは鼻から息を吐く時に目撃した事物よりも、息を吸う時に目撃したものを記憶にとどめやすいこと、しかし口呼吸では、記憶力が低下することも明らかになりました。

また、危険にさらされると、私たちはパニック状態を起こし、呼吸が早くなります。この際、身体は恐怖に反応して鼻呼吸の回数を増やし、脳機能に有利な刺激を与えることで、危険をもたらす要因や環境に対して素早く対処できる状態にしているのです。従ってこれは理にかなった反応であるとの研究報告も出ています。このように極端な、生死に関わる状況でなくとも、鼻からの深い呼吸回数を増やすことは、身の回りで起こる様々な刺激に対して、より迅速に、より正確に反応できる身体を作り上げるのに役立ちます。

通常の座った状態(めまいや過呼吸を避けるため)で、この呼吸法を意識的に行えるように習得しておくと、大事な仕事の締切が迫っている時や、創造力を駆り立てる必要がある時に役立つかもしれません。職場や通常の生活環境で、意識的に呼吸回数を増やすことにより、気分に影響を与えるばかりではなく、100億もの神経細胞に酸素を送り出すこともできます。

つまり、誰かに「落ち着いて、深呼吸をしなさい」と言われた時、その人は、知ってか知らずか、まさにあなたがその瞬間に必要としているアドバイスをしてくれているのかも知れません。素直に従ってみると、驚くような効果が得られる可能性もあります。また、私は自分の患者さんたちに、感覚を刺激する方法として、精油の使用も勧めています。ラベンダーは気分を穏やかにする効果があり、シトラス系の香りは元気を促します。オフィスや待合室などで、殺菌作用が強いとされるシーブス・オイルを使用することもあります。様々な精油を上手に利用して、健康向上に役立ててください。

著者:クリス・メレティス博士

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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