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寒い季節も代謝を維持するには

気温が下がり、日が短くなる秋や冬は、体調を崩しやすく、風邪やインフルエンザが流行る季節です。この時期に病気にかかりやすくなるのは、実は体内のビタミンD値の低下が大きな原因となっていることを示す研究結果が多数報告されています。今月は、このビタミンDの重要性についてご説明します。

ビタミンDは日光を浴びると体内で合成されます。夏の間に日光を充分に浴びてビタミンDを体内に貯蔵しておかない限り、秋に入って日照時間が短くなるにつれ体内のビタミンD値は低下し始め、その傾向は春の盛りが過ぎるまで続きます。ビタミンDは免疫機能を高めるのに重要な役割を果たしますから、この時期は意識してビタミンDの補給に務めることが重要です。さらに、ビタミンDの欠乏が甲状腺異常を引き起こすことを裏付ける研究結果も世界のあちこちで報告されています。その関連性は大変に顕著なもので、甲状腺異常の患者グループとそうでないグループを比較した際、健康者のうちビタミンDが欠乏している人は、わずか30%であったのに対し、甲状腺異常の患者の63%がビタミンD欠乏状態に陥っていました。

オレゴン州に位置する私の診療所は、地理で言うと北緯45度線より高い緯度にあり、秋冬の日照時間が夏季に比べて激減します。私が過去24年間の診療経験を通して言えるのは、この地域には自己免疫性甲状腺炎を患う方があまりに多いということです。そして、私の見解を裏付ける科学的文献も発表されています。これによると、自己免疫性甲状腺炎の患者の体内にビタミンDが欠乏している確率は72%と高く、特に甲状腺機能低下症である橋本病の患者の79%、甲状腺機能亢進症であるバセドウ氏病の患者の64%がビタミンD欠乏症を併発していたとあります。ちなみに、甲状腺は代謝機能を司る器官で、橋本病の典型的な症状にカロリー消費量の低下や腹囲増大などが挙げられます。

また、ビタミンDには血糖値を維持する作用もあります。糖尿病や自己免疫疾患、血液疾患、免疫機能低下、骨粗しょう症、ガンを始めとする様々な疾病に対するビタミンDの有効性について、オレゴン州立大学のライナス・ポーリング研究所が詳しく発表しています。また、アメリカ国立衛生所ダイエタリー・サプリメント室が発表しているビタミンDについての情報が日本の厚生労働省によって翻訳されており、こちらでご覧いただけます。

私は患者さんや読者の皆さんに、1年を通して血中のビタミンD値を正常範囲内に維持するよう呼びかけています。アメリカでは30~100 nmol/L(12~40 ng/mL)が正常値とされていますが、私は、当院の患者さんに55~70 nmol/L(22~28 ng/mL)を目指してもらっています。正常範囲内における中の上あたりが、ビタミンDの効果を最も実感しやすい値なのです。

また私は通常、夏の終わりの血液検査でビタミンDが適度な値であっても、日照時間が減少する秋にはサプリメントでビタミンDを補給することをお勧めしています。

 

著者:クリス・メレティス博士

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  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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