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目の健康促進

読書をする時、コンピュータを使う時、大切な人を見つめる時、美しい夕陽を眺める時・・・私たちは物を見る時に、目を使って外部の情報を得ています。日常生活における目の働きを考えると、目を守ることがいかに大切かお分かりいただけると思います。

しかし現実には、多くの人が白内障、緑内障、黄斑変性症、網膜色素変性症、網膜剥離などの目の疾患を発症し、視力低下に悩まされています。このような疾患の発症や症状の悪化を防ぐには、毎日の生活で意識して目を保護する必要があります。

人間の目は、身体の組織の中でも特に日常生活によるダメージを受けやすい部分だと言われています。たとえば、目を開けている時に浴びる紫外線は、活性酸素を発生させ、白内障、加齢黄斑変性、ミトコンドリア機能障害などの慢性症状の原因になります。さらに、大気汚染、紫外線、タバコの煙、放射線、毒素などの環境要因も目の健康を損なう原因になります。

視力と認知機能

視力とは目が物を識別する能力のことですが、実は視力の低下は単に物が見づらくなるというだけでなく、将来的に脳の機能に障害が起きる可能性をも示唆している場合があります。視覚障害とミニメンタルステート検査(MMSE)のスコアの低下には関係性がある[1]ことが研究により明らかになっており、たとえば、黄斑変性症とアルツハイマー病は密接に関係しています。この2つの疾患には、脳や目の一部にタンパク質ベータアミロイドが蓄積されるという共通点があります2,3。この物質の蓄積を防止するには、通常クルクミン(ウコン)やアセチル-L-カルニチンなどのサプリメントが役立つとされています。4

ドライアイと活性酸素

ドライアイは、環境要因、水分不足、オメガ3脂肪酸の不足、過剰な活性酸素によるダメージなど、様々な原因によって引き起こされます。目は、身体の様々な部位の中でも、重量あたりのエネルギー消費量が最も高い器官であると同時に、活性酸素によるダメージを最も受けやすく、大量の抗酸化物質を必要とするという事実を考えると、ドライアイが発症する理由を理解できるでしょう。なお、活性酸素への対応を怠ると、目の細胞にダメージが与えられるだけではなく、様々な疾患を悪化させる原因となる炎症も促進されるので気を付けましょう。5

一般的な栄養素のうち、不足しないように食生活で意識して摂取すべきは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、そしてグルタチオンの前駆体となるリポ酸などの抗酸化物質です。これらの栄養素は、必要に応じてサプリメントで補っても良いでしょう。6

ヒアルロン酸(HA)で目の健康を促進

若い時にはみずみずしさを保っていた体細胞は、年齢を重ねるにつれ徐々に老化し、萎びた状態になっていきますが、これは高齢者と青年の体内のヒアルロン酸量を比較すると、前者のそれが著しく低いことを考えると理解できます。また年齢を重ねるにつれ、目の内部に大量に含まれていたヒアルロン酸の量も低下し、活性酸素によるダメージを受けやすくなります。7

目の疾患と症状

緑内障

緑内障は、目の内部の圧力である「眼内圧」が上昇し、視神経が圧迫され障害が生じることにより発症します。しかし、「正常眼圧緑内障」と呼ばれ、正常眼圧で発生する緑内障もあります。必要に応じて、下記の栄養素の摂取について眼科医に相談してみると良いでしょう。

  • イチョウ:血行を促進し、正常眼圧緑内障の抑制に効果があるとされる抗酸化物質。8
  • レスベラトロール:活性酸素によるダメージを抑制し、緑内障の原因である視神経の損傷を防ぐ効果があるという研究結果が報告されている。9
  • ビタミンA、ビタミンC果物や野菜の摂取量が少ないと、緑内障の発症リスクが高まる。10

黄斑変性症

現代人の生活環境は、屋内の照明、コンピュータやスマートフォンなどから発せられる光などに囲まれており、目の健康に良いものではありません。また、このような生活環境に身を置くことで、目を含む身体の様々な部位は活性酸素によるダメージを非常に受けやすい状態になります。

目を守るには、正しい食生活を送り、必要な栄養素をサプリメントで補うと同時に、抗酸化物質の摂取量を増やすことが大切です。また、次のサプリメントの摂取について、かかり付けの医師に尋ねてみると良いでしょう。

  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • ベータカロテンなどのカロテノイド
  • 亜鉛
  • ルテイン
  • ゼアキサンチン、アスタキサンチン

身体全体の保護

今回お伝えした方法は、現在の目の健康状態に関わらず実行することができます。日常生活で目の負担を軽減するには、コンピュータやスマートフォンなどの電子機器の明るさを暗めに設定する、紫外線をカットするサングラスやメガネを着用するなどを心掛けましょう。そして、食生活では脂っこい食物を控えると同時に、目の保護効果を高めるのに役立つビルベリーやブドウ種子エキスなどを摂取すると良いでしょう。

また、血糖値や血圧値を適正範囲に維持することも大切です。眼科的見地からすると、糖尿病および高血圧は共に、神経や血管の損傷に起因すると考えられます。糖尿病または糖尿病前症、あるいは高血圧症の方は、これらのリスク因子をコントロールすることが非常に重要です。

参考文献
[1]Mandas A, et al. Front Aging Neurosci. 2014; 6:309.
2Dentchev T, et al. Mol Vis. 2003; 9:184-90.
3Johnson LV, et al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2002; 99:11830-5
4Zhou P, et al. Rejuvenation Res. 2011; 14:669-79.
5Augustin AJ, et al. Graefe Arch Clin Exp Ophthalmol. 1995; 233:694-8
6Pinazo-Durán MD, et al. Clin Interv Aging. 2013; 8:139-48.
7Pacella E, et al. Ophthalmol Eye Dis. 2015; 7:1-5.
8Quaranta L, et al. Ophthalmology. 2003; 110:359-62.
9Bola C, et al. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2014; 252:699-713.
10Zanon-Moreno V, et al. Mol Vis. 2013; 19:231-42.
本記事に記載されている内容は医学的な助言ではなく、一般的な情報提供を意図したものです。健康補助食品を摂取する場合は、事前に医師に相談してください。

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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