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コエンザイムQ10に抗うつ効果の可能性

2013年1月に発表された研究にて、高い抗酸化作用を持つコエンザイムQ10(CoQ10)に、うつ症状の改善に効果がある成分が含まれている可能性があると報告されました。活性酸素などによって酸化ストレスが増加し、抗酸化力が弱まると、うつ症状が出やすいことは、過去の研究で明らかになっています。 この研究は、実験用ラットにコエンザイムQ10を投入して、うつ症状の変化や、酸化ストレス、DNA損傷に関する影響を分析し、その効能を調べるというものです。まず、実験用ラットを長期間拘束して、うつ症状を誘発させます。そして3週間にわたり、体重1kgに対し25 mg、50mg、100mg、150 mgのコエンザイムQ10を毎日ラットに投与、その後のラットの行動や体重、ストレスホルモンであるコルチコステロンのレベルに変化が出るかどうかを調査します。これに加えて、海馬中のカタラーゼ、グルタチオン・ペルオキシダーゼ、グルタチオンといった抗酸化物質の減少と、酸化ストレスの指標となる海馬中のマロンジアルデヒドと一酸化窒素、塩基の一つである8-OHdGに変化が生じるかを探ります。 その結果、これらのラットを強制的に泳がせたり、オープンフィールドテストをさせると、ストレスによってコルチコステロンの上昇と体重減少を起こして、うつ行動を示していたラットの症状が軽減したのです。このことから、コエンザイムQ10の投与により、海馬中の抗酸化酵素が修復されたことが明らかになりました。海馬とは感情と関わっている脳の部分を言いますが、そこにあるカタラーゼ、グルタチオン・ペルオキシダーゼ、グルタチオンの減少にもとどまりを見せ、酸化ストレスを促すマロンジアルデヒドと一酸化窒素、8-OHdGのレベルが下がりました。以上の実験結果により、コエンザイムQ10には酸化ストレスとDNA損傷から身体を守る効果があるという可能性が分かりました。 この研究論文は、「コエンザイムQ10は、抗うつ作用をもたらす因子を含み、また、慢性ストレスから引き起こされる海馬のDNA損傷から身体を保護する働きをしていることが明らかになった。したがって、現段階でコエンザイムQ10を抗うつ剤の効果に適していると判断し、ヒトに適用するには、更なる検証を必要とするものの、今回の研究により、コエンザイムQ10がうつ病治療に効果的である可能性は出てきた。」と結論付けられています。 文献: Aboul-Fotouh S. Pharmacol Biochem Behav. 2013 Jan 11. [印刷物に先駆けたオンライン出版]

ヨガがむずむず脚症候群の症状緩和に有効

最近の臨床試験で、ヨガがむずむず脚症候群の症状緩和に有効との結果が報告されています。アメリカ国立衛生研究所による調査では、アメリカ国民の約10%がこの病気を抱えており、成人の2~3%、すなわち500万人以上が中度から重度の症状に苦しんでいます。 今回の発表は、中度から重度の症状が認められる女性13人を対象とした臨床試験に基づいています。他に重篤な慢性疾患、糖尿病、睡眠中無呼吸症候群の症状は見られず、妊娠していない32歳から66歳の女性に、8週間に渡ってアイアンガー・ヨガのプログラムを実行してもらい、行ったヨガの内容や時間を記録するよう依頼しました。また、実験の前後には、むずむず脚症候群の重症度、睡眠の質、精神状態や自覚ストレスについての詳しいデータを集計しています。 この実験に参加した13人の女性のうち10人が、週に平均13クラスに参加する一方、クラス外で自主的に4時間ヨガを行いました。その結果、ほぼ全員の症状が大幅に改善されたことが確認されています。実験後8週目の健康診断でも1人を除く12人が「これまでで最良の状態である」「以前より緩和された」のいずれかに該当すると答えています。8週間の試験後に重度の症状を訴えた参加者は1人もいませんでした。更にむずむず脚症候群の重症度を測る国際的な指針IRLスケールの数値が、自主的にヨガを行った時間に比例して改善している事実が、この関連性を裏付けています。その上、参加者全員に、睡眠、精神状態、自覚ストレスの面で大幅な改善が見られました。 この試験を行った研究者グループは、「現在までの調査結果では、ヨガはむずむず脚症候群を持つ女性の症状緩和に有効であるだけでなく、自覚ストレスの軽減や、睡眠の質、精神状態の向上にも効果がある可能性がある」と結論付けています。 文献: Innes KE, et al. J Altern Complement Med. 2012 Dec 27. [印刷物に先駆けたオンライン出版]

むずむず脚症候群

私は、むずむず脚症候群に悩む方々の治療に20年間従事してきました。治療法は3種類の栄養素を摂取するという大変シンプルなものですが、およそ80%の患者さんが完治しています。3種類の栄養素とは、マグネシウム・葉酸(複合Bビタミンとして)・鉄分で、通常使用しているサプリメント剤に加えて、これらを摂取するよう指導しています。 治療を開始する前に、患者さん本人もしくは配偶者の方に、むずむず脚症候群の重症度について記録してもらい、治療開始から6~8週間後に再び症状の程度を記録してもらいます。通常は治療効果が現れるのに6~12週間かかるため、12週間後にも症状の記録をつけてもらいます。多くの場合、サプリメント剤を摂取するだけで症状の緩和が見られます。しかし、むずむず脚症候群の原因は栄養不足だけに限らず、ドーパミン不足、睡眠時無呼吸症候群や他の神経系疾患などが原因となっている場合もあります。 そこで、ドーパミン不足の患者さんに対しては、チロシンや、ムクナなどのハーブを投与してドーパミン値を上げる場合があります。マグネシウム・複合Bビタミン(朝に摂取)・鉄分のサプリメント剤を使用してもなお血液検査に変化が見られない場合は、これらのサプリに加え、毎朝、少量のチロシンを摂取するよう指導します。ただしこれは、心臓疾患や高血圧を患っていない患者さんに限られます。カリウムの増強も症状の緩和に役立つため、食生活にバナナやアボガドを取り入れることも勧めています。 それでも症状が改善されない場合や、患者さんがいびきをかく方であった場合は、睡眠テストを行い、睡眠時無呼吸症候群の治療にあたります。 要約: むずむず脚症候群は、充分な睡眠が取れないために、家族関係にも影響を与えます。数種類のミネラルとビタミンB類を摂取するだけで、症状が大幅に改善されたケースを私は多く見てきました。ご家族と一緒に安眠できる日を実現できるよう願っています。

ビタミンD欠乏で早死にのリスク増大

最新の報告によると、ビタミンDの不足や欠乏が原因で毎年何千人という人が文字通り「早死に」しているそうです。カナダだけでも、ビタミンD欠乏に起因する早死には3万7千人に上ると言われています。ビタミンDは必須ビタミンの一種で、日光を浴びたり、魚中心の食事をする、または牛乳といった強化食品を摂取することで体内に取り込むことができます。ビタミンDの一種であるビタミンD2(植物性)を含む食品は他にもありますが、ビタミンD3の方がはるかに効果的ですD2よりD3の方が、血中に入って身体に作用する割合が87パーセント高いのです。 ビタミンDの不足や欠乏によって引き起こされる疾患に対する治療費は、毎年何億ドルにも上ると見られています。また、健康に与えるダメージは、骨折や骨粗しょう症より深刻です。男性でいうと、ビタミンD不足はテストステロンの減少を伴い、自己免疫反応の増大、がん発症リスクの増大、アルツハイマー病、ウイルス感染率の増大、さらに糖尿病のリスクを増大させる独立因子でもあります。糖尿病のリスクが高まると、心臓疾患のリスクも高くなることは知られていますが、さらに失明、腎臓疾患の発症など、誘発される疾患のリストをあげると切りがありません。 皆さんの中には「会社まで歩いて行く」、「よく外にでかける」などと健康に気を配っている人は多いかもしれません。しかしその際に、日焼け止めを塗って出かけていませんか?SPF15以上の日焼け止めを使用すると、生成されるビタミンD量が低下します。また皮膚に生成されたプレビタミンDの複合体が体内に十分吸収されないうちに、シャワーや入浴によって流してしまう場合もあります。私は自分の患者さんに、血中ビタミンD濃度を55~77ng/ml(検査の仕方によっては105~120 nmol/L)に保つように指導しています。カルシウムの代謝も、ビタミンD同様に健康に大きな影響を及ぼしますので、検査の際はカルシウムのレベルも同時に調べておくと良いでしょう。 要点: ビタミンDの血中濃度を検査し、最適の濃度を保つように気をつけて健康を自己管理すれば、現在行われている医療保険制度改革で「病気治療」にかかる何百万ドルという治療費を節約することができるのではないでしょうか。ビタミンDの血中濃度を「安全レベル」に維持するよう努めましょう。ビタミンDの補給前と補給後に検査をして、適宜なレベルが達成されたかを調べることができます。主治医に相談すれば、快くビタミンDの測定に応じてくれるはずです。

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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