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レクチンを含む食品にご用心

今回私は、今まで最も軽視されてきたある栄養素についてお話をしたいと思います。健康でありたいと切実に願う皆さんは、是非参考にしてください。ところで私は今、アンチエイジング医学会の国際シンポジウムに出席するため、フロリダ州オーランドに来ています。早期に始まる老化、誤った情報や誤診によって苦しむ患者たちを助けたいと願う健康及び医療関連業の方々が多く集まる権威ある学会です。 私の講義は、消化器官の健康がテーマでしたが、この中でレクチンについて触れました。皆さんにお話をするのは、この「レクチン」についてです。ダイエットに役立つホルモン「レプチン」ではありません。レクチンを摂取し続けると、体重は増加し、身体が炎症を起こして、健康を損ないます。 レクチンを簡単に説明すると、「炎症を引き起こすたんぱく質」です。レクチンは、満腹感を促すレプチンの作用を妨げるので、体重が増加し、効率よく減量できなくなります。また免疫機能が過敏になり、自己免疫疾患を誘発する場合もあります。レクチンを多く含む食品として、ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、タバコなどのナス科の植物、大麦、小麦、オーツ麦、ライ麦、ナッツなどの種子類、落花生、卵そして乳製品などが挙げられます。 あまりにも一般的な食べ物で驚かれる方も多いでしょう。確かに人類は昔からこうした食品を取ってきて、生き延びてきました。しかし、生き延びてきたとは言え、健康に生きていたかとなると、話は別です。レクチンは体内で糖と結合し、様々な疾患を誘発させます。つまり、元気で健やかな生活を送るためには、レクチンについてよく理解し、そのレクチンを含む食物は何であるかを知る事が必要なのです。 興味深いお話をひとつご紹介します。1988年、英国のある病院が、従業員食堂で、健康メニューを提供することにしました。その時のメニューはインゲン豆の料理でした。すると数時間後、これを食べた従業員の大半が吐き気や下痢などの症状を訴えたのです。食中毒の検査が行われましたが、食中毒を誘発する菌は検出されませんでした。ただしインゲン豆の料理に多量のレクチンが含まれていることがわかりました。これは大発見と呼ぶにふさわしい快挙でした。豆類を調理する際の下準備として、何時間も水に浸して洗い、これを繰り返すという作業が必要なことは多くの方がご存知かと思います。実はこの手順により豆に含まれるレクチンが減少するのです。 レクチンの毒性について、もう一つ例をあげましょう。キャスター・ビーンと呼ばれるトウゴマの種子には、「リシン」が含まれています。これはレクチンの一種で、触れたり、吸引したり、摂取をすると悲惨な死に至る猛毒であり、バイオ・テロリズムの兵器に使用されることで知られています。 では私達にできることは何でしょう。まず始めに3~4週間ほど、米を除く穀類、ナッツ類やナス科の食物を断って、身体の調子が改善するかどうか様子を見てみましょう。 私はこのような話をシンポジウムで発表しました。満席の講義で私が医師に勧めたのは、レクチンを含む食品を避けると共に、プロバイオティクス(善玉菌)の摂取をすることでした。ベタインHCIや消化酵素は、レクチンによる反応を抑える働きをしてくれます。とは言え、レクチンの摂取を避けることが一番大切です。消化器官の健康を維持することにより、健やかな生活を送る鍵を握ることができるようになります。身体を基礎から強化していくことは、最高の投資と言えます。私は臨床医として20年間働いてきましたが、健康な消化器官を持つ患者は、概して一番元気であったと最後に付け加えておきましょう。

妊娠前のビタミン剤摂取と自閉症との関係

現代社会において、自閉症の発生率は増加傾向にあります。北米では100人に1人の子供が自閉症を抱えています。この事態を深刻に受け止め、妊娠・出産に関して見直すべき点があると私は考えます。 よく知られているように、ヒトの神経系の発達は環境因子によって大きく左右されます。最近では、自閉症児の出生率だけではなく、アルツハイマー病の発症率も増加しています。アルツハイマー病は現在米国の死亡原因の第6位を占めており、糖尿病のそれを上回っています。このように神経系統が環境に大きな影響を受けていることがうかがえます。 しかし妊娠を望む女性に朗報があります。妊娠可能な年齢から健康な身体づくりを心がけることで、生まれてくる子供が発達障害を背負うリスクを低減させることができるのです。カリフォルニア州立大学デービス校医学部による最新の研究によると、母親が妊娠前からビタミン剤を摂取することで、自閉症を含む広汎性発達障害を抱える子供を出産する確率が低くなったという結果が報告されています。この研究は、カリフォルニア州在住で2~5歳の自閉症児または健常児を持つ700世帯を対象に行われました。その結果、「健常児を持つ母親のグループと自閉症児を持つ母親のグループを比較したところ、健常児を持つ母親のグループでは、妊娠前3ヶ月から妊娠1ヶ月までの期間にビタミン剤を摂取していた人の割合が著しく多かった」と報告しています。この発見についての研究論文は『Epidmiology』誌2011年3月号に掲載されています。 妊娠前にビタミン剤を摂取しなかった母親が自閉症児を出産する確率は、摂取していた母親に比べて7倍高く、さらに、体質によっては、妊娠前のビタミン剤の摂取だけでは十分ではないことも判っています。本来、ビタミンBの一種である葉酸は体内で「MTHF」という物質に変換されるのですが、統計によると10人に1人の女性が葉酸を有効に変換できない体質を持っていることが明らかになっています。したがって、妊娠を希望する女性は、葉酸の代謝を妨げる体質であるかを検査しておく必要があります。しかしこのような体質の持ち主であると判定されても、MTHFのサプリメント剤を摂取することにより「適切な葉酸」を補うことが可能です。 要点: 私は、自分の患者さんには、妊娠する3~6ヶ月前からビタミン剤の摂取を勧めています。既に妊娠されている方は、葉酸と野菜や果物を多く取るようにしましょう。また睡眠を充分取り、ストレスをできるだけ溜めないことも、出産の備えとして大切です。

大腸がんの予防に効果的なカルテノイド

2013年2月に発表された研究によると、カルテノイドを含む緑黄色野菜や果物を積極的に摂取すると、大腸がんの予防に効果があるそうです。アメリカでは男女ともに、皮膚がん以外では、大腸がんが 『3大がん』 の一つに挙げられます。 研究は893人の日本人を対象に大腸の内視鏡検査を実施し、がんのリスク要因に関わる食生活のデータを収集して、6つのカルテノイドの血中濃度を測定しました。 その結果、カルテノイドの一種であるゼアキサンチンの血中濃度の高い男性は、他の男性に比べて次のようなリスクが低いということが分かりました。 • ポリープ発生のリスクが52%低下 • 大腸がんへ進展するリスクが65%低下 同様に、ゼアキサンチンの血中濃度の高い女性は、次のようなリスクが低いことが分かりました。 • がん発生のリスクが75%低下 • ルテインとα‐カロチンの血中濃度も高い場合、発がんリスクが70%低下 • β‐カロチンの血中濃度も高い場合、特に大腸がん発生リスクが75%低下 さらに男性の実験結果データを分析し、次のようなことが明らかになりました。 • 緑黄色野菜をより積極的に摂取した男性のポリープ発生リスクが56%低下 • ニンジンやかぼちゃを積極的に摂取した男性の発がんリスクが54%低下 • 果物を積極的に摂取した男性のポリープ発生リスクが47%低下 また、女性の実験結果データを分析し、次のようなことが明らかになりました。 • ニンジンとかぼちゃをより積極的に摂取した女性の大腸がん発生リスクが70%低下 • まめ類をより積極的に摂取した女性のがん発生リスクが85%低下 • 海藻類を積極的に摂取した女性のがん発生リスクが77%低下、特に大腸がん抑制に効果的 この試験を行った研究者グループは、「この研究にて、日本人の大腸がんの予防には、緑黄色野菜や果物に含まれているカルテノイドが効果的であることが、改めて立証された。」 と結論付けています。 文献: Okuyama Y, et al. International Journal of Clinical Oncology 2013 Feb 5. [印刷物に先駆けたオンライン出版]

オメガ3脂肪酸および抗酸化物質の摂取により、歩行速度が向上

必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸と抗酸化物質が閉経後の女性の身体機能低下を緩和させるとの報告が『ジャーナル・オブ・ニュートリション、健康と加齢』にて発表されました。高齢者の健康状態の変化を示す最も重要な指標である歩行速度が、魚油を摂取することによって向上したと、最近の臨床試験で確認されています。 閉経後の女性126人を対象に6ヶ月にわたって行われたこの臨床試験では、対象者を2群に分け、一方にエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)1.2グラムを含む魚油のサプリメントを1日2カプセル投与し、もう一方にはオリーブ油のプラセボを1日2カプセル投与しました。また、両群とも、期間中はカルシウムとビタミンDのサプリメントも投与されています。血中の脂肪酸量、身体的脆弱性、握力、歩行速度、身体組織、既往症および併存疾患、セレニアムやビタミンCその他の栄養素の摂取量、腫瘍壊死因子アルファその他の炎症マーカーなどのデータが試験開始前および開始6ヵ月後に測定され、それぞれの値が比較されました。 試験前調査により、研究者グループは、赤血球中のDHA量が多く、DHA/アラキドン酸比が高いほど身体的脆弱性が低いとしています。さらに、魚油サプリメント群のデータを試験開始前のデータおよびプラセボ群のデータと比較した結果、魚油サプリメント群において、赤血球中DHA量の上昇とアラキドニン酸の低下が確認されました。更に、魚油サプリメント群はプラセボ群と比較して、歩行速度の改善が認められました。研究者グループは、歩行速度の変化に最も大きく関与しているのは、DHA/アラキドニン酸比の変化、腫瘍壊死因子アルファの変動、およびセレニアムの摂取量であるとしています。 この結果を受け研究者グループは、「歩行速度の変化で身体機能を測定できる。そして身体機能は魚油サプリメントの摂取により、大きな改善が認められた。また、抗酸化作用に富むセレニアムやビタミンCの摂取、および腫瘍壊死因子アルファの変動も、共に歩行速度に変化をもたらした。これらの結果を鑑みると、長鎖多価不飽和脂肪酸が抗酸化物質および炎症反応に作用し、身体機能向上に繋がった可能性がある」と結論付けています。 文献: Hutchins-Wiese HL, et al. J Nutr Health Aging. 2013;1:76-80.

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姿勢改善のコツ

  • 1.猫背にならないように気をつけましょう。胸を張り、あごを引いて、うつむかず、常に良い姿勢を維持することを意識しながら行動しましょう。

  • 2.頭を糸で天井に向かって引っ張られているイメージを持つことにより、正しい姿勢が作りやすくなります。

  • 3.長時間座って仕事をする方は、時々立ち上がり、ストレッチをしたり、手足を振りましょう。

  • 4.体幹トレーニングを日課として取り入れましょう。体幹を鍛えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。

  • 5.人間工学設計の枕や固めのマットレスは、寝ている間にも良い姿勢を保つ上で役立ちます。

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